人は自分の部分的な能力をみて他者と比較しがちです。出来ているところ、出来ていないところを一喜一憂しながら日々頑張っていませんか?それでは疲れ果ててしまいます。
「ありのままの自分」は、他者と比較するものではなく、出来ている自分も出来ない自分も丸ごと受けとめ、自分の個性を発揮できるようになることだと考えております。
生きていく中で、出来るときと出来ないときが必ずあると思います。出来るときは褒められるが、出来ない時は叱られる。当然のことではありますが、本来、ともに過ごし・ともに学び・ともに働く中で、自分を理解し、他者を理解する事が出来れば、一つ一つの言葉に感謝が生まれるはずです。
対価交換のような言葉の掛け合いでなく、本来の感謝を表す言葉が多くなれば、おのずと生きづらさを感じることなく、人と人が協力し、よりよい社会が創れると考えております。
人は一人では生きていけない。自分の人生を振り返ると、その言葉が頭に浮かぶ。
私は幼少期から「人とは違う」と思い、また、周囲からも「ちょっと変わっている」とみられてきた。人と一緒に過ごす事が嫌で、学校から逃げ出す事もあった。高校も進学する事は出来たが、「そこにいる意味」が見いだせず中退。ひきこもる時期もあった。仕事をし始めても船の整備士や車の板金塗装工など、物と対話する仕事を好んで選んだ。人と関わる事から逃げていた。
今振り返ると、幼少期からこだわりが強く人との関わりが上手くできない、発達凸凹な自分がいた。
そんな自分を支えていたのは家族と少数の友人、仕事する中で出会った人たちだった。
もし、今の社会で、私がまだ学校に通う子どもだったら、支えてくれる人たちと出会う機会を持つことが出来ず、社会の片隅でどうする事も出来ずに、ただうずくまっていただろう。
普通という鎖に繋がれた社会の中で、私自身が経験した自分を許し、他者を許す事の出来る環境を提供し、一人一人が前を向いて自分らしく歩めるお手伝いがしたい。
今、一緒に同じ目的をもって進んでくれる仲間と共に!